bdr
2006.11.17
若かった頃、夜行列車でミラノからスペインに向かう途中、フランスの地中海沿いの小さな駅で日の出を迎えた事があります。
ミラノを出発して山間を走っているとばかり思い寝入っていましたが、気が付くと列車は停車していて波の音が聞こえてきました。
コンパートメントの扉を開けると狭い通路には車掌さんが窓を開け、日の出に目を細めながら、手招きで私を呼び、隣の窓へと誘ってくれました。
そして Bon voyage!(いい旅を!)
と言い残していってしまいました。
海で生まれ育った私が日本を離れ約半年、パリからスタートして北欧、東欧、南欧と旅を続け久しぶりに見た海から昇った太陽、日本人の私にとって憧れだったヨーロッパで見つけた自分の国と同じ太陽、長く日本を離れ、旅疲れていた若者の心を、どれほど癒してくれたか言葉に出来なかった思い出です。
その時の太陽は、オレンジ色に輝いていて、今もなお、地中海のオリーブの木々を照らしていることでしょう。
TERRAの目印のフラッグはあの時のオレンジ色なのかもしれません。
bdr
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